東日本大震災で、盗難などがあった一方で

いろいろな事件があった東日本大震災

東日本大震災は大変におおきな地震でした。
1000年に一度の大地震と言われた地震でもあったことから、現地では混乱が相次ぎ、そのことでトラブルもありました。
世界では「秩序を守っている」と報道されたものの、実際にふたを開ければATMが破壊されて中の現金を盗む窃盗団がいたり、店舗あらしがありました。
中には、ボランティアを肩って現地に入ったものがこれらの事件を起こすなど卑劣すぎるものもあり、現場での混乱がいかに酷いものであったかがよくわかります。

また、前回もお話したとおり「避難者を狙った犯罪」があとをたたず、避難区域で誰もいなくなった家のガラスを割って侵入して金品を奪うなど、同じ人間とは思えないような所業も。
避難者の中には、貴重品を一部しか持っていくことができなかったような人もおり、そういう人は「大切なものが盗まれていないか」と心配しながら生活をしていたはzです。
そんな避難者の気持ちを裏切るかのように、避難につけこんだ窃盗をさせるなど許しがたいにもほどがあります。

しかしいっぽうで、善意がみられた震災でもあった

しかし、盗難ばかりが続いたわけでもありません。
実は、この震災による津波で住宅などから流れ出した現金がきちんと警察に届けられ、その額は数千万にのぼるということも明かされていますし、流された金庫の多くが届けられたと言います。
このように、一方では「人の大切な財産なのだから、その人にきちんと返してあげよう」という人々の優しさがみられた震災でもありました。
このあたりは「さすが日本人」と言えることでしょうね。
他にも、震災の中で冷静に思いやりをもちながら行動した人のことはあちこちでニュースに取り上げられました。本当に素晴らしいことです。
また、盗難とは関係ないですが、人々がはやくもとの生活に戻ることができるようにライフラインを整えてくれたひともたくさんいましたよね。

東京でも、大きな地震であるために電車がとまるなどの被害が出てしまいましたが、それでも混乱もなく順番を守ってタクシー乗り場に行くなど、譲り合いをする姿がみられました。
こういった点は、日本人として誇りに思っていいのではないでしょうか。
地震が多い日本では、またこういった地震がある可能性もありますが、そういうことがあったとしても人を思いやりおしのけるようなことはしない。そういったことを守っていきたいものです。
東日本大震災には、学ぶべきことが本当にたくさんあります。