災害発生時に起きる空き巣・盗難の対策

震災の際、防犯はどうする?これはしっかり考えておきたい問題

東日本大震災では未曽有の被害が日本を襲い、特に東北地方では甚大な被害があり、尊い命が奪われました。
復興するまでにはまだまだ時間がかかる現状がありますが、この甚大な被害の後、大きな災害が発生した場合の防犯について、という問題が浮上しました。

被災地では命を救うという事が第一に行われ、これは紛れもない事実です。
しかしその反面、被災された方々の財産が行方知れずのうちに盗難の被害にあった、また避難所で盗難等の問題があったなど、情報が飛び交ったのです。
本当に被災地での盗難があったのかどうかという事実を確かにする前に、万が一、こうした大規模災害があった場合、自分は、いえ家族は自分たちの財産を守ることができるのかという事が最も考えなくてはならない問題ではないか?と感じます。

自分の場合、それほどの財産を持っているという事もないので、心配には及ばないと考える事もできますが、自宅に金庫があるとか、命と同様に大切な家宝があるとか、先祖から受けついだものがある・・などの場合、今、自分たちが動けるうちにできる、大規模災害に備えた防犯対策を考慮しておくこと、実施しておくことが望まれます。

被災地でのリスク、それはどのようなことなのか

海外でも大きな災害の後、窃盗、空き巣被害があるといいますが、被災地での犯罪に関するリスクといえば、地域の警察などが命を助けるための行動をとっている、また危険回避に動いているため、防犯能力がかなり低下しているという点が挙げられます。

防犯能力が低下しているという事は、空き巣、窃盗犯などにとって格好の仕事場となってしまいます。
捕まるリスクが低いのですから、当然のことながら空き巣などの犯罪者の中には心無いものがいて、こういう時こそ動けとばかりに荒稼ぎをするといわれています。

住宅への侵入も、たとえ警備会社と連携したセキュリティシステムを導入していても、こうした大規模災害の場合には、通常、ライフラインは途切れているわけで、電気が通っていないという事は侵入したという事も当然わかりませんし、大体、駆けつけてくれる警備員もいません。

こうしたことからいえることは、侵入対策についてはこうした大規模災害の時、個人がどのくらい備えておけるのかという事にかかっているのです。

非難するときにはできる限り施錠を

東日本大震災の時には津波による被害が最も大きいものとなってしまいましたが、津波が来ない地域であれば、施錠するという事が大いに役立つ可能性があります。
空き巣などはピッキングなどによって家の中に入ってくると考えられますが、実は最も多い侵入ルートといわれてるのが、窓の鍵のかけ忘れ、玄関ドアの鍵のかけ忘れです。

非常事態というときこそ、「なにがおこるか変わらない」という事を肝に銘じて、できる限り施錠をおこなう、貴重品などは普段から見えるところに置かないという癖をつけておくことが大切です。