鍵屋の仕事での思い出

泥棒に入られたケース

鍵屋の仕事をしていると、頻繁に「泥ぼうに入られたのでカギを交換して欲しい」という連絡を受けます。
その際に必ず確認するのが、「警察には連絡しましたか?」ということです。
中にはパニックになって警察より先に、なぜか鍵屋に電話をかけてくる人がいます。
開けっ放しになった家が恐くてどうにかしたいのだと思いますが、これは順序が逆です。

「警察に被害届を出して現場検証をしてもらった後で伺います」と告げ、「警察が到着し、我々が行くまで現場に触らないようにしてください」とお話しします。
中には現場検証が行われる前に片づけを始めたり、物騒だからとドアを閉めようとする方がいるので、こうしたアドバイスも欠かせません。

警察が現場検証を終える頃を見計らってご自宅に伺うようにしています。
窃盗の現場には何度も行っているので、警察がどれくらいの時間をかけるのかもだいたい予想できます。
現場に到着するとちょうど警察官が帰る時で、中には顔なじみになってしまった警察官もいるのです。
「ごくろうさん。ご活躍だね。」なんて声をかけられながら、依頼者に本人確認をし、まずは壊されたカギの写真を撮影をします。

保険会社のシステムを知っておきましょう

というのは、住宅総合保険に加入していると窃盗の場合に保険金が出る可能性があります。
そのための証拠写真として撮影して差し上げるわけです。
警察も写真は撮影しますが基本的に検証用ですから、被害者個人の手にはわたりません。
証拠写真と共に鍵屋でかかった費用の領収書を、保険金請求書類に添付して損害保険会社に提出すると問題なければ、費用相当分の保険金が支払われる流れになります。
せっかく保険に加入されていても、こうした知識を持ち合わせていなかったり、突然の恐怖でパニックに陥られ写真を撮ることなんて全く考えられないお客様が多いため、鍵屋としてサポートすることは大切だと考えています。

鍵の交換をおすすめします

さて、窃盗がカギを破壊した場合はもちろんシリンダーから交換が必要なケースが多いですが、家のカギを無くした場合にはカギ穴を変えずにカギのほうを作り直すという方法も可能です。
もっとも、カギを拾った人が侵入するリスクがありますから、いずれのケースもシリンダー自体の交換をおすすめしていました。

また、窃盗に入られたご家庭ではとりあえずその日に以前より防犯性の高いカギに交換した後、後日改めて伺うことがあります。
たいてい、お客様のほうからもっと防犯性を高めたいから助けて欲しいとご相談があるためで、防犯カメラや防犯ガラス、補助錠など様々なプランを提案していました。