原始的な鍵
現代社会では一日に一回は鍵を利用しています。
自宅の玄関の鍵だけではなく、部屋のドアや窓の鍵、トイレの鍵は一日に何度も利用しているはずです。
自宅以外にも自動車、会社や学校のロッカー、銀行の貸金庫など多岐にわたっているのです。
ただし、勘違いしてはいけないのは鍵をかけることは決して鍵がなければできないというわけではありません。
上記で述べたドアや窓やトイレの鍵がそれに値します。
日常的に利用することのあるところでは一々そこの鍵を持ち歩いていては不便をきたしてしまします。
そのため、鍵を使わずに鍵ができる方法が用いられているわけです。
その基本は内鍵です。
室内からかけられる鍵で、つまみを捻るだけで鍵ができます。
つまみを捻ると扉がうまく動かないようにロックされます。
とても原始的な方法ですが、最も広く利用されている鍵の一つといえるでしょう。
その目的は誰かに何かを守るというものではなく、外から誰も侵入させないようにするためです。
目的が限られているため、その構造も至ってシンプルなのです。
現代の高度な鍵
また、近年では鍵も進化しており鍵を使わないけど高度なセキュリティーを持つものも登場しています。
そもそも従来の鍵というのは悪意のある第三者の手に渡ったら、それだけで危険な状況に陥ってしまいます。
その危険性をなくすのが鍵を使わない鍵なのです。
たとえば、指の指紋や手のひらの静脈、眼球の毛細血管や瞳孔などがあります。
これらは一人一人皆違うパターンを持っています。
それを鍵の代わりに認証させることによって鍵の開閉をさせるのです。
これを生体認証といいます。
当然、人間が一人一人を生態認証させていては、時間もコストも膨大にかかってしまい非現実的です。
そのため、機械化と電子化されたハイテクな鍵となっています。
生体認証をセンサーで認識させ、データと照合させて一致させたら鍵の開閉を許されるわけです。
これなら、鍵を第三者に盗まれる心配も、鍵を自分以外に利用される心配もないのです。
この生体認証は登録した一部の人間しか利用することができません。
そのため、公共の施設などでは利用されることは少なく、どちらかといえば会社や銀行やマンションといった重要な情報や物質を管理しているところや利用者が限られているところで利用されています。
さらに生体認証の性能が高まっていけば、いずれどこでも気軽に鍵を使わずに鍵ができるようになる時代になる可能性を秘めています。