マーキング?空き巣が行う驚くべき行動
鍵屋として働いていた時、鍵を変えてほしいという依頼をうけて仕事に行くと、空き巣被害にあったというご家庭からの依頼だった、という事も多く、空き巣は身近な犯罪なんだと感じたことも本当に多かったのです。
近所の人が仲良しだとか、この辺りはそんな空き巣なんて被害はないとか、鍵もかける必要がないと油断して、結局空き巣に入られたという事も聞きますし、やはり防犯意識はどんな地域でもどんな場合でも持っている方がいいと思うのです。
主婦の方々の中で5分以上の外出でも鍵をかけないという人が32%近くいるというのをきいてびっくりしました。
というのも、ちょっと10分ゴミ捨てに行って近所の人とお話ししていたというだけ、その時間に空き巣被害にあったという方もいるのです。
空き巣というのは「5分」あれば仕事を済ませてしまうので、ちょっとした油断も命とりと考えておく方がいいのです。
実は空き巣というのは用意周到に盗みの準備をしているもので、マーキングなども行うといいます。
このマーキングとはどのようなものなのか、種類なども知っておくといいでしょう。
空き巣が利用するマーキングって何?
空き巣が使うマーキングというのは空き巣などのグループがこれから盗みに入る家、つまりターゲットにした家について、住人に関する情報交換を行う「マーク」です。
このマークは、例えば表札やポスト、ガスメーターなどを利用し、目立たないような見えにくい場所にマーキングします。
そもそも、このマーキングという行為そのものも、軽犯罪法第一条33項に違反するもので、他人の工作物や家屋などに張り紙などをしてはいけない等の法律に違反するものです。
しかし違反などなんとも思わず、こうしてその家に暮らす住人の情報を窃盗仲間に知らせることで、仲間が盗みに入りやすい状態を作っているというのは非常に怖い事です。
こんなに巧妙、マーキングの種類
マーキングを見ると、ええ?こんなに細かく確認できるようになっているんだ・・・とびっくりします。
Xは1月から3月、Yは4月から6月、Zが7月から12月、X・Y・Zは月を表しています。
SSは「土日休み」という意味、ルーは「留守がち」、さらに「ヨ8-6アト」と書かれているのは午前8時から午後6時まで不在、それ以降在宅という意味ですし、「10~14R」とか「10~14ル」というのは、10時から14時留守という意味です。
これほど細かくその家の情報をマークであらわされているとは本当にびっくりしますし、怖いと感じます。
このマーキングが例えばポストや表札、また室外機などにかかれていないでしょうか。
こうしたマーキングがあった、という場合には、とにかく施錠をしっかり行う事、また監視カメラなどを設置し、「マーキングに気が付いたのかもしれない」と空き巣に感じさせることも必要でしょう。