トイレのトラブル

トイレのカギは壊れやすい

何事でもいえることですが、物事というのは壊れるものです。
これには例外というものがなく、鍵も当然壊れます。
ただ、玄関の鍵や自動車の鍵といったものは大切な資産を守るために作られているので、丈夫に作られていることが多いので滅多に壊れることがありません。

でも、トイレの鍵というのは使用中に誰かが間違って入ってこないようにするだけのもののため、簡単に作られているケースが多いのです。
必然的に他の鍵に比べて壊れやすくなっています。
昔、鍵修理業者として働いていたときも、このトイレの鍵が壊れたため修理を依頼されることが何度もありました。

特に、印象に残っていることがあります。
それは、真夏の昼下がりで一番暑い時間帯でした。
マンションの管理人から電話があったのです。
普段、マンション管理人から電話があることはほとんどありません。
管理人は各部屋の鍵を所有しているからです。
でも、電話を取ってみてすぐ分かりました。
「トイレの鍵が壊れて困っている住人がいるから、どうにかならないか」という依頼でした。
たしかに、トイレの鍵(正式には錠前)にはマンション管理人が持っている鍵では対応することができないので、私たち鍵修理業者の出番と言うわけです。

仕組みは簡単

もちろんトイレの鍵も鍵の一種類です。
というよりも、他の鍵に比べて構造は簡単であり修理も難しくありません。
そのため、鍵修理業者としてすぐに依頼を受けました。
急いでマンションに訪れて、管理人と一緒に問題となっている部屋に行きました。
その玄関の前で子供が2人騒いでいたので、すぐにそこだと分かりました。
どうやら、トイレに閉じ込められたのはその子供のお母さんだったようです。
早速トイレのところへ行って、お母さんと簡単な説明をしてトイレの錠前を調べていきました。
レバーハンドルを廻してもドアはまったく反応することがなく、開けることができない状態です。
一般的なトイレで使われている間仕切錠というのは、
比較的簡単な構造であるためモノの10秒ほどでトイレの扉を開けることができました。
扉の向こうには汗びっしょりの女性の人がいて、一安心した表情を浮かべていました。

やはり、真夏のトイレというのは長時間いると大変なものです。
熱射病などにならなくて、こちらも一安心しました。
案の定、鍵のほうはもう壊れていたのでついでに鍵を取り替えさせていただきました。
そのため、開錠料金と鍵の取り替えの2つの料金を受け取ることができました。
トイレやお風呂場の錠前というのは簡単な構造である反面とても壊れやすいのです。
そのため、少しでもレバーやノブの動きが悪いと感じたら、すぐにでも鍵修理業者に相談してほしいと思います。
そうすれば、調整や取り替えの費用だけで済み、開錠料金の費用を浮かすことができるのです。
もしも、鍵に不具合を感じている人がいるならば鍵修理業者に対処してもらいトイレのお母さんのようなアクシデントに巻き込まれることがなくなるでしょう。