ベネッセの個人情報流出

マスコミを震撼させた大手企業の情報流出。その真相は?

情報流出被害はあちこちで起きていますが、やはり最近のもので大きな事件と言えば「ベネッセの個人情報流出」ではないでしょうか。
なんと、この事件で流出した個人情報は3504万件。
頻繁に起きている情報流出事件の中でも、非常に大きな規模の流出事件が起きていると考えて良いでしょう。
この数の多さもそうですが、ベネッセは進研ゼミをはじめ子供向けの学習教材を多く作っているため、子供の個人情報が流出したということで大きなニュースとなりました。

では、どうしてこの個人情報漏えいが発覚したのか。
実は、以前から「子供がベネッセを利用しているが、別のところから教材の案内がきている。もしかして、個人情報が流出しているのではないか」という問い合わせがあったとか。
ベネッセを利用している人の中には、ベネッセにしか登録をしていない情報があるという人もいますから、「漏れているとしたらベネからだろう」と考える人は多かったみたいですね。
で、この事件ですが思いもよらぬ結果となりました。

犯人は下請け会社の社員

この流出事件で何よりも人々を驚かせたのは、情報流出の原因がウィルスのせいでもなんでもなく、下請けの会社の社員が情報を売っていたということです。
故意にベネッセの情報を抜きだし、別の会社に売っていたことが解っています。
ウィルスに感染しての情報流出ではなく、下請け業者とはいえ同業者が裏切ってこのような行為をしていたという事実に、多くの人が困惑しました。
報道によれば借金がありその返済のためにお金が必要だったそうですが、そんな理由のために個人情報をうりわたすという行為が許されていいはずがありません。
このような事実が明らかとなり、本当に多くのひとに衝撃を与えた事件となりました。

空き巣もそうだけど…

空き巣もそうですが、どんなに厳重なセキュリティを施したとしても、内部の人が裏切っていては意味がありません。
家族ならその可能性は少ないかもしれませんが、それでも万が一ということがあります。
このベネッセの事件も、残念ながら同業者でしかも自分たちが仕事を依頼していた人間が裏切るという、きわめて残念な結果になってしまいました。
こういった事件をどう防いでいくのか、どうしていくのか、それは今後の課題になるのかもしれませんね。
ベネッセだけでなく、本当に多くの人がショックを受けている事件だと思います。